『事故車両は、解決するまで修理しないのが基本』です!
事故車両の傷跡は、大変重要な証拠です
この10年(2004年〜2014年)の間に、交通事故は4割も減少しました。
一方、損害賠償請求訴訟は、5倍に増加という状況です(日本経済新聞2015.5.23記事より)。
弁護士費用特約により、事件を弁護士に依頼しやすくなりました。
交通事故の場合、”示談交渉”というイメージが多いですが、最近ではすぐに裁判を行うケースも多いようです。
私ども協会の調査・鑑定書の費用も、弁護士費用特約で、負担されます。
そのため、被害者、弁護士から、多くの調査依頼を頂いております。
「裁判が始まって1年が経過していて、車両は修理済み」という案件や、また「3年以上裁判が続いていて、車両はすでに修理済み、傷跡の状況を見るには写真しかない」というものが多くあります。
写真から鑑定できないわけではありませんが、当事者が撮影された写真は、肝心の重要な部分が写されてなく、やはり当協会の鑑定人が撮影する写真でないと、証拠能力がとても低いものと言えるのです。
また事故車両の実物を見れるのであれば、写真からは見えない(顕微鏡などでしか見ることのできない)傷跡を、見つけることもできるのです。
それが重要な、決定的な証拠となることもあるのです。
「事故車両は修理したので、写真しかない」という現状では、調査範囲も狭まってしまいます。
せっかく弁護士を使って裁判をしているのに、これでは裁判に勝てるはずなどありません。
重要な証拠を、修理などして簡単に失ってしまっては、元も子もないということです。
常識であれば、事件が解決するまで、事故車両は修理すべきではないのです。
どうしても修理して乗りたい場合は、当協会で証拠保全措置を取ること
交通事故の事件解決まで、相当の日数を要する場合もあります。
- 解決するまで、凹んだままのボディーの車を乗るわけにはいかない…
- とりあえず修理しないと、擦ったところから、傷みが生じてしまう…
- 車がないと不自由なので、修理して乗らないといけない…
などの事情もあって、どうしても修理が必要となることもあります。
そんな場合は、いったん、当協会の調査・鑑定により、修理前の事故車両の証拠保全を行って下さい。
事故直後すぐに、当協会が事故車両の調査鑑定を行い、鑑定書を作成し、証拠を保全しておいた上で、事故車両を修理をする処置をお勧め致します。
交通事故調査のプロフェッショナルが、最適な写真(画像)を撮影するのが大切
交通事故の当事者の方から、ご自身で撮影した写真を、何枚か拝見させて頂くことがあります。
デジタルカメラで、鮮明に、よく撮影されているのですが、肝心な箇所がなく、角度もイマイチ、最も重要である問題の部分、証拠として確信である写真が、撮られていないのです…
「これじゃ、わかりにくい…」
修理の前に、ひとまず各自で写真をバッチリ撮っておかれるというのは、良いことでありますが、それは調査のプロの目線から撮影した写真ではないために、証拠能力の大変低い写真となってしまっています。
これは、非常に残念であります。
当協会も、この現状には、大変悔しい思いでおります。
そこで、事故車両の修理の前には、必ず当協会の調査・鑑定により、大切な証拠を抑えておくことが、重要となるのです。
事故車両の修理の前に行うこと
事故車両を修理をしたあとでは、重要な証拠が見つかりにくいです。
当事者が事故車両の写真を撮影しただけでは、証拠と成り得ません。
従って、『修理の前に当協会の調査・鑑定を行い、その後、修理をして下さい。』
もし、裁判をするのであれば
裁判を、短期決戦で解決するためには…
より一層、当協会の交通事故調査鑑定が必要となります。
証拠能力の低い写真を提出して、いつまでも水掛け論的な裁判を続けるのではなく、短期で解決できるように、当協会が証拠を見つけて提示することが大切なのです。