損害保険調査会社の使う悪質な”カメラトリック”
損害保険調査会社の調査員は、損害保険会社の社員ではありません。通常は、零細な怪しい会社の者達です。
彼らは、交通事故被害者の心情を逆撫でする様な事を平気で言い、「判例タイムスが何チャラカンチャラ。」言って、過失割合まで勝手に決めてしまう事も珍しくありません。
本来は、過失割合と言うのは、事故の当事者同士で話し合って決めたり、裁判で決めるのが正しい決め方です。
別に判例通りに、過失割合を決めなければならない法はありません。騙されないでください。
メジャートリックの所でも説明しましたが、わざと実際の寸法とは違うメジャーを使用して、地上高を誤摩化したり、手作りの赤白色違いのメジャーや、棒状の”馬鹿尺”を使って、計測を誤摩化す事が頻繁に見受けられます。注意が必要です。
…また、損害保険調査会社の撮影する写真にも十分に注意が必要です!
人の脳と言うのは、目で見たモノを信じてしまう特性があります。その為、先ほどのメジャートリックの様に、「地上高は30cmです。」と言われて、メジャーの写真を信じてしまうのですが、実際には、メジャーの先端が地面から数センチ浮いて居る事だってあるのです。
同じように、損害保険調査会社のカメラを使用したトリックにも、十分に注意する必要があるのです!
損害保険調査会社は、市販のデジタルカメラを使う事が多いのですが、この”デジタルカメラ”でも様々な偽装工作が出来る事を知って下さい。
デジタルカメラの中には、写真に日付を入れられるものもありますが、この日付機能が怪しいトリックに利用されます。過去には、損害保険調査会社が提出した写真に、2月4日の日付が入った写真がありましたが、日本交通事故鑑定人協会の写真解析で、写真中にツツジが咲いて居た事や、軒下の日陰の長さから、この写真が5月3日前後に撮影された事を突き止めました。こんな偽装工作なんて、損害保険調査会社は朝飯前なんです。
また、デジタルカメラと言うのは、”広角レンズ”と呼ばれる”魚眼レンズ”の親戚が使われて居ます。広角レンズを通して写真を撮ると、距離感や被写体の形状が、歪んでしまい正確には写らないのです。
よく、保険会社は、事故車と同じ車種の車を並べて、事故の様子を再現した写真を撮影します。この時の写真も、市販のデジタルカメラで撮影する事がほとんどで、使用されるレンズは当然に広角レンズです。
そして、この広角レンズを装備したカメラは、撮影する角度を少し変えただけで、写真にした時の距離感がガラッと変わってしまう特性も持っています。その為、事故を再現しているように見える写真でも、”距離感が実際とは異なる”訳です。
このテクニックを悪用すれば、「保険会社では、事故車と同じ車種の車を並べて写真を撮影しました。」「しかし、事故の態様が、ご申告のあった状況とは異なりますので、保険金はお支払いできません!」となります。
…これが、恐ろしき”カメラトリック”の危険性なのです!