警察に交通事故の調査能力はない
警察が作成した『実況見分調書』や『物損事故報告書』は、間違いだらけ
私ども日本交通事故鑑定人協会は、依頼者や弁護士から『実況見分調書』や『物損事故報告書』などを預かり、読ませてもらうことが多いです。
警察の作る調書は、ひどいものです。
学問のできない、頭の悪い人が、書いたとしか言いようがありません…
被害者と加害者を間違って表記していたり、当事者の名前を間違っていたり、事故車の車種の表記も間違っている、さらには、事故直後の現場写真も、肝心な部分が撮影されていない(「ただ、写真を撮りました」という写真ばかり)、車両ある傷を、全て事故で付いたものという扱いにしている(事故で付いた傷であるのか、以前からあった傷であるのか、警察は判別できないようです…)など、事故後、真っ先に事故現場に駆けつけた警察の調書を頼りにしたいと思ったとしても、これでは、何の参考にもなりません。
私どもは、警察の作成する資料や調書など、一切、あてにはしておりません。
危惧するのは、このような交通事故調査のできない警察のOBや元警察官が、堂々と、交通事故鑑定をしていること
インターネットで”交通事故鑑定”で検索すると、元警察官や警察OBが、交通事故鑑定人をしているサイトが目につきます。
私どもがよく熟知している警察の調査能力、そして文書作成能力とは、実にひどいものであります。
元警察官であるから、交通事故の鑑定がちゃんとできると、誤解をしている方もいると思います。
ところが、警察官を、何らかの理由で辞めたり、辞めさせられたりして、その後は「元警察官」「警察OB」として、交通事故鑑定人として、営業している訳ですが、そのような元警察官が行う交通事故鑑定は、警察の作成する、あの『実況見分調書』や『物損事故報告書』の内容と同様の、ひどい鑑定書になるのは、当然なのです。
警察官に在籍していた時代に、果たして、どれだけ鑑定能力があったのか?
鑑定書の本文の文章力はあるのか?
はっきし申して、ありません。
警察に調査能力•文章能力があるのであれば、もっとマシな『実況見分調書』や『物損事故報告書』が作れるはずです。
さらに、その程度で、元警察官や警察OBの作成した鑑定書は、当然、ヘンテコ鑑定書になってしまいます。
「何が言いたいのか?」さっぱりわからない内容の鑑定書なのです。
これを裁判に提出すると、笑われます。
元警察官、警察OBの作成した鑑定書を見ると…
文章が書けないようでは、良い鑑定書を作成することはできない
「こんな内容の鑑定書で、いいのでしょうか?」
私ども日本交通事故鑑定人協会には、元警察官や警察OBが交通事故鑑定人として作成した鑑定書を、わざわざ送ってきて、「こんな鑑定書で大丈夫か?」と尋ねてくる相談者や弁護士がいるのです。
鑑定書の本文は、2ページしかありません。
その他に、地図と簡単な図が、数枚ぺらっと付けてあります。
10ページにも満たない、5ページほどの、びっくりするほど、薄い薄い鑑定書です。
その短い本文の内容を読むと、これがまた、何が言いたいのかわからないのです。
警察の作成する『実況見分調書』や『物損事故報告書』を見ているようでした。
とにかく、わからないのです。
こんな鑑定書に、高額なお金を取っているのは、大変悪質です。
お客様からお金を頂いたからには、一心不乱に鑑定に集中し、内容も長けたものにしなければならないのに、読んでも、何を言っているのかわからないという、しかも本文が短い…というのでは、お客様も、不満爆発です。
お客様にとっては、お金を払って、こんな鑑定書を渡され、ほんとやり切れない思いで、私どもにご相談に来られるのです。
そもそも鑑定書は、文章が勝負なのですから、文章が書けないようでは、話になりません。
<良い鑑定書が書けるかどうか、依頼前に確認する方法>
文章がきちんと書けるかどうかの事前判断は、実は、お客様にも、できることがあるのです。
それは『その鑑定人が、メールできちんとやり取りできるか』、『さらにそのメールの文章は、しっかりと長文で理路整然と書かれているか』ということです。
鑑定依頼をする前に、メールで問い合わせみて、鑑定人の文章がしっかりしていれば、鑑定書もしっかり書けるはずです。
従って、一度メールで問い合わせてみて下さい。
メールでの問い合わせがないところや、または電話での問い合わせとなるところは、もう論外です。
そこの鑑定人は、鑑定書の文章が書けないと思って良いのです。